鹿沢温泉は、長野県と群馬県の県境に位置する山あいの温泉地です。
その名は、猟師に追われた手負いの鹿がこの湯で傷を癒したという伝説に由来し、古くから湯治場として多くの人に親しまれてきました。
現在も、趣のある旅館が点在し、静かな温泉街の雰囲気を残しています。
今回は、そんな鹿沢温泉にある日帰り温泉施設で、源泉かけ流しの湯を貸切で堪能してきました。周囲を気にせず赤ちゃんや小さな子どもと一緒に入れる温泉は、子連れにとってまさに贅沢な時間。
その魅力と体験をご紹介します。

基本情報
施設名 | 鹿沢温泉 日帰り温泉とべの湯 |
住所 | 群馬県吾妻郡嬬恋村鹿沢温泉 |
アクセス | JR吾妻線 万座鹿沢口駅からタクシーで約25分 碓氷軽井沢ICから車で約1時間 小諸ICから車で約30分 |
電話番号 | 0279-98-0280 |
営業時間 | 11時~19時30分 |
利用料金 | 貸切風呂2,800円/時間(5名まで) |
訪問時期 | 2024年7月 |
同行者 | 大人2人、子ども1人(0歳11か月) |
※本記事の情報は2024年7月時点のものです。最新の内容や料金等につきましては、直接施設へお問い合わせください。
風呂:テラスで涼みながらゆっくりと浸かりたい源泉かけ流し温泉

とべの湯には3つの貸切風呂がありますが、今回は一番奥、右手にあるお風呂を利用しました。
浴槽は大人2~3名がゆったり入れるサイズ。内風呂ではありますが、奥にはテラスがあり、ドアが常に開放されているため、半露天風呂のような開放感を味わえます。
湯口からは源泉が勢いよく注ぎ込んでいます。
湯温は約42度とやや高め。赤ちゃんには少し熱いかもしれないので、入浴前に湯温をチェックし、必要に応じて加水するなど調整すると安心です。

きっと冬に入るとより楽しめる湯温なのだろうなと思います。真夏はテラスに出て涼みながら温泉を堪能するのがおすすめ。
ちなみにテラスはしっかり囲いがあるので、スッポンポンでも大丈夫です。

カランは1つ。ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。

泉質は、マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩温泉。施設も全面に押し出していますが、源泉かけ流しのお湯です。


脱衣所は4畳ほどの大きさで、棚と洗面台、長椅子が置いてあります。床にバスタオルを広げても余裕の広さです。
洗面台にはドライヤーがひとつ備え付けられていました。


貸切風呂は比較的新しく清潔感があり、気持ちよく利用できました。
ただし、脱衣所にはクーラーがなく扇風機のみだったため、夏場は湯上がりの赤ちゃんには少し暑く感じられました。テラスに出て風に当たるか、クーラー完備の休憩所へ早めに移動するのがおすすめです。
一方、冬場は石油ストーブが備えられているため、快適な温度で過ごせそうです。季節によって快適さが変わるため、訪れる時期に合わせた準備をしておくと安心です。
プラン:日帰り専用施設&貸切風呂が3つあるので手軽に利用できる
貸切風呂の利用料金は1時間2,800円(最大5名まで)。源泉かけ流しの貸切風呂を2,000円台で楽しめるのは嬉しいですね。
大浴場は大人600円なので、家族5人で利用すれば1人あたりの単価はさらにお得。
ただし、浴槽は大人3名ほどが快適に入れるほどの大きさなので、赤ちゃんや小さな子ども連れなら十分ですが、大人数の場合はやや手狭に感じるかもしれません。
なお、タオルの貸し出しは料金に含まれていません。
とべの湯は、元々旅館だった建物を活用した日帰り温泉施設です。営業時間は11:00〜19:30と長く、観光やおでかけの合間にも立ち寄りやすいのが魅力です。
貸切風呂は全部で3室あるため、週末でも比較的予約が取りやすい印象でした。
館内施設:キッズ向け施設はないが不便はなし
館内は土足厳禁なので、赤ちゃんは抱っこしてお風呂に向かいます。
前述の通り、脱衣所は広々としていますが、クーラーは設置されていません。夏場は暑さを感じることもあるため、涼しい休憩所を利用するのがおすすめです。
子ども連れに優しい度★★★★☆周辺のアウトドア施設充実!存分に遊んで温泉に入りに来たい
子ども向けに特化したサービスや設備はありませんが、何より魅力なのは抜群のロケーションです。
車で10分圏内には「湯の丸スキー場」や「鹿沢スノーエリア」があり、ウィンタースポーツをたっぷり楽しんだあとの身体を芯から温めてくれる、熱めの源泉かけ流し温泉は格別です。
夏であれば、周辺には人気のキャンプ場も点在しており、「無印良品嬬恋キャンプ場(車で15分)」「北軽井沢スウィートグラス(車で25分)」などの滞在中の立ち寄り湯としてもぴったり。テント設営や自然遊びでたっぷり動いたあとの温泉は欠かせません。
アクセスも良好で、軽井沢インターからは車で約1時間。軽井沢・北軽井沢周辺では、日帰りで貸切風呂が楽しめる施設は意外と少ないため、観光の途中で立ち寄るのにも最適です。
赤ちゃんにはやや熱めの湯温ではありますが、泉質は素晴らしく、少し大きなお子さまなら一緒にゆったりと温泉を満喫できます。
なお、大浴場には「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類があるため、お好みやお子さまの様子に合わせて入浴することが可能です。
ぜひ周辺のアウトドア施設と併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
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